泌尿器科

泌尿器科の代表的な病気

泌尿器科

尿道結石

泌尿器科で治療される病気には尿道に石が詰まり激しい痛みが起こる、尿道結石があります。 これは腎臓から下りてきた結石が膀胱に入り、さらに大きくなって尿道に詰まり閉塞するもので、その苦しみは本人にしかわからない激痛です。 通常時にも下腹部が痛みますし、排尿時にも激しい排尿痛が起こり排尿困難になります。 尿道結石にならなくてもこの付近に結石が出来てしまう病気はいくつかあります。腎結石と呼ばれるものは、痛みはほとんどなく血尿が出るだけで多くは無症状です。 血尿が多くなれば治療することになりますが、そのまま放っておいて自然治癒することもあります。 治ることなく症状が進行すると腎全体を占拠するサンゴ状結石とまでになることもありますので、血尿が続くようであれば泌尿器科へ行って診察してもらいましょう。 尿管結石は腎疝痛と呼ばれる激しく強い痛みがあり、側腹部から腰部にかけて突如名状しがたい激痛に襲われます。まともに歩くどころか何も出来なくなる苦しみです。 この痛みは腎臓で作られた小さな結石が細い尿管に落下して閉塞したために起こるのですが、小粒の結石ほど強烈な痛みを発生させます。 大袈裟ではなく本当にどうにもならない激痛ですので、こうなったら無理をして我慢をせずに119番に電話してでも救急で受診してもらいましょう。 病院に着いたらまず最初に痛みを抑えてもらい、超音波検査やエックス線撮影で結石の位置と大きさを調べ、その結果によって適切な処置を施します。

泌尿器科で治療

血尿により泌尿器科で診察、治療してもらう病気は尿道結石だけではなく、他にも肉眼的血尿があります。 肉眼的血尿は見た目にはっきりと赤い尿が出ますが、結石が原因とは限りません。 他に症状のない無症候性の場合は泌尿器癌(腎癌・腎盂尿管癌・膀胱癌)の可能性もありますので、軽く見ないほうがよいでしょう。 血尿は1回目こそ驚いて物凄く心配になるのですが、その後は自然に止まることも多いのでしばらくすれば初見の恐怖を忘れてしまい、治ったのかなと放っておくケースが多々あります。 ですが最初の血尿から数ヶ月後に2回目の血尿が出てきた場合、身体の中で癌が進行していることもあります。 血尿イコール癌というわけではありませんし、過剰に心配しすぎるのも良くはありませんが、癌の治療は早期発見&早期治療が大原則です。 早期癌なら治療法にも選択肢が多くありますし治癒率も高いので、とりあえず不安を解消するつもりで泌尿器科へいって検査をしてもらいましょう。 万が一癌だと分かっても、その段階なら治療することで治癒することもできます。また肉眼ではわからないほどの血尿、顕微鏡的血尿(尿潜血)というのもあります。 この場合尿の色は正常で見た目は普通の尿と変わらないのですが、尿検査をすると尿中に赤血球が多く含まれています。 尿の中には正常な状態でも赤血球がわずかながら混ざっているのですが、混ざり具合がやや多いと顕微鏡的血尿、それよりも多いと肉眼的血尿となります。

膀胱炎など

泌尿器科で治療される病気には膀胱に関わるものも多くあります。 放射性膀胱炎は骨盤部への大量の放射線照射を受けた後、数年~数十年後に起きることのある晩期合併症です。 放射線照射によって膀胱粘膜の毛細血管が非常に脆くなってしまうために破碇・出血やすくなり、症状としては肉眼的血尿を何度も繰り返します。 高気圧酸素療法などで治療をしますが完治しづらい病気です。 慢性膀胱炎は尿感染を繰り返すやっかいな病気で、基礎疾患が隠れている場合も多いのでしっかりとした検査が必要です。 また症状もないのに採尿で尿感染が認められる、正常なのに膀胱炎との結果が出てしまうこともあります。 はっきりと調べるならカテーテル採尿で尿検査を行いましょう。神経因性膀胱は膀胱を支配する神経に障害が起きる排尿障害で、自分の意思で尿をコントロールできなくなってしまう病気です。 つまり尿失禁(お漏らし)をしてしまったり、逆に尿閉(尿が全く出ない)になってしまいます。 膀胱を支配する神経の障害ですので弟2腰椎々体骨折以上の脊髄損傷がある方に発生しやすいのですが、他にも神経変性疾や脳卒中でも起こりえます。 薬物療法や用手的療法での治療となりますが、重度の尿閉では自己導尿法で対策を、尿失禁に対してはオムツの装着で対応することもあります。 長く使い続けるのならこの両方の条件をクリアする食器棚を選びましょう。