性感染症

性病治療は早めに!

泌尿器科

クラミジア尿道炎

クラミジアは感染後一週間程で排尿時に痛みや違和感を感じるようになります。 感染経路はやはり性行為で、女性の場合は自覚症状がない場合もあり、不妊症の原因にもなる恐い病気です。 子宮外妊娠や子宮付属器の炎症の原因にもなる病気で、そのままですと生まれた子供に結膜炎や肺炎をおこすケースもあります。 治療法は難しくなく抗菌剤を2週間ほど服用すれば治りますので、感染の疑いがあると思ったら早めに泌尿器科へ行きましょう。 もしクラミジアに感染していると診断されたら過去数週間に性行為をした相手に連絡をして、自分がクラミジアに感染したことを告げて同じように検査を受けるよう勧めます。 そしてお互い、今後はコンドームを着用するよう確認しましょう。またクラミジア尿道炎はそれ単体ではなく、淋病や梅毒などと同時に感染することもあります。 クラミジアだとわかったのなら、他の性病も症状が顕れていないだけかもしれませんので検査をしてしまいましょう。 実は意外と感染したこともある人が多い性病で、それだけうつりやすい病気でもあります。 女性では2~3割の方が一度は経験しており、性風俗従事者では約8割の女性がクラミジアに感染したことがあるそうです。 ですので感染の疑いあり、と思ったら若い方でも恥ずかしがらずに診察を受けて早めに治療してもらいましょう。

淋菌感染症

淋菌感染症(淋病)は尿道から黄色のウミが出てくる病気で、性行為による感染後一週間程で症状があらわれるので、なにが原因か感染源も特定しやすいでしょう。 ウミだけでなく、排尿時に軽い痛みを感じたり尿道が赤く腫れている、などの症状を伴うこともあります。 ですがウミが出るというわかりやすい症状だけでほぼ淋病と判断できますし、心当たりがあれば間違いなくあの時感染したか!、となります。 そのままにしておくと男女共に不妊症の原因になりますし、そのまま自然治癒することはありませんので泌尿器科で診察を受けて治療しましょう。 この場合もうつされた相手へ連絡をして治療を勧め、さらなる拡大を防ぎます。 病院での検査は分泌液を染色して顕微鏡でみるのですが、正確な結果が出るまでには三日ほどかかります。 治療法は抗菌剤を一週間程服用すれば完治します。 一度でも性病にかかるともう2度と恥ずかしくて辛い思いをしたくない、と用心深くなるでしょうが、淋菌を予防するにはやはりコンドームの着用しかありません。 喉元過ぎても熱さ忘れず、今後は性感染症がどういうものかを理解して、お互いのためにも性交時にはコンドームをしようするように心がけましょう。 また淋病も他の性病と同時に感染しやすい病気ですので、それ以外は大丈夫か念のため一通り検査を受けるとよいでしょう。

エイズ

性感染症で一番恐ろしいのはエイズ(AIDS:AquiredImmuno-DeficienvySyndrome)で、この病名は誰でも知っていると思います。 後天性免疫不全症候群とも呼ばれるエイズは、ニュースになった薬害エイズでの感染例もありますが、基本的には性行為が原因で感染します。 免疫不全ウイルス(HIV)によって感染するエイズは性行為そのものだけでなく血液や精液、母乳からも感染しますので、ウイルス保持者の血液が自分の傷口に触れたことで感染してしまうケースもあります。 どこからが感染の可能性有りになるかは正確な知識を持っていない方も多いですが、便や尿、涙や汗なら感染の危険はありません。 やはり性行為からの感染にだけ気をつけていれば、日常生活でエイズに感染する可能性は少ないといえるでしょう。 もしエイズに感染した場合、本人に自覚症状が顕れるまでに1年~10年の潜伏期間があるため、原因を特定するのは非常に難しいです。 血液検査で調べることは出来ますが、それでも感染後3ヶ月以内では検査結果が陰性になる可能性があり、早期発見は難しいでしょう。 陰性の検査結果が出てから性行為をせずに3ヶ月経過し、もう一度検査を受けて陰性であればエイズに感染していない、といえますが、 その間になんらかの感染するかもしれない行為を行ったのであれば、確実に大丈夫とはいえません。 現在エイズを完璧に治す方法はありませんが発病を遅らせることはできるので、病院ではそちらをメインに治療をうけることになります。