男性と泌尿器科

前立腺の病気

泌尿器科

前立腺癌

前立腺癌はそれ自体を早期発見することはまだ少ないのですが、最近では急増している病気のひとつです。 そのまま前立腺の癌なのですが、発見される場合はそこから骨などに転移した癌による痛みで病院へ行って検査をし、元となる前立腺癌がみつかるというケースが多いようです。 つまり前立腺癌自体にはそれほど痛みもなく、本人も自覚症状は少ないと考えてよいでしょう。 早期発見するためにはやはり定期的な検査をするしかなく、50才以上の男性の方は検査を受けることをお勧めします。 採血(血液検査)で早期発見できる可能性の高い癌ですので、他の検査と一緒に転ばぬ先の杖として検査をしておくと安心です。 検査後の確定診断では前立腺の組織検査を行いますが、これも外来で安全に行うことができます。 前立腺癌だと診断された場合、治療には手術や放射線療法、ホルモン療法による治療が行われます。 同じく前立腺の病気には前立腺に炎症を起こす前立腺炎があります。急性の場合は発熱と排尿痛を伴い、抗菌薬の点滴あるいは内服で治療します。 慢性の場合は急に熱が出たり痛くなったりはせず、なんかいやな感じや不快感がしたり、ちょっとした症状が続きます。

急性尿道炎

尿道炎にもいろいろ種類があり淋菌性、クラミジア性、雑菌性など尿道からの分泌物に違いがありますが、性交によって感染する性病のケースが多々あります。 尿道炎だけなら抗菌薬の内服で治療することになり、それでほぼ完治します。ですが最近では抗菌薬の効果のない淋菌も多く見られますので、その場合は点滴静注による治療も行います。 症状としては尿道に痛みを感じるようになり膿が出てきます。これらの症状が顕れてひょっとして尿道炎かな、と感じてもしばらくは我慢して泌尿器科へ行かず、自然に治るのを待とうとする男性もいます。 性病の可能性があるのでやはり恥ずかしく人に相談しずらいのも分かるのですが、そのままにしていて治るものではりませんので、早めに診療を受けて治療してもらいましょう。 初めて性病にかかった時は誰でも不安になりますが同時に恥ずかしいものです。 そのためなかなか病院へ行く決心がつかず病気のまましばらく苦しんでいる傾向にありますが、結局は治らないのでやがて病院へ行くことになります。 長期間悩んで苦しんでから病院に行くか、腹を決めて診療を受けて治療を受けるかですので、そのタイミングは早いほうが良いのです。 もともと泌尿器科とはそういう患者さんも多い場所で、医師や看護婦(男性向けのクリニックでしたら男性の看護師しかいない泌尿器科も多いです)も慣れているので、 恥ずかしがらずに正直に話して相談し、悩みを解決する手助け(治療)を受けてしまいましょう。

尿道狭窄

尿道に関することでは尿道狭窄というのもあります。 これは外傷などの不完全な治療後にまれに起きるもので、不具合によって尿道が狭くなり排尿が困難になったりします。 狭くなったために尿を通常通りの勢いで放出することができなくなるのです。男性にとってこれはかなりのストレスとなるでしょう。 治療法としては内視鏡での切開、カテーテルでの拡張などがあります。また尿道以外にも男性特有の泌尿器の病気はいくつかあります。 陰のう水腫は痛みはありませんが陰のうが腫れてくる病気で、精巣の周囲に水が貯まっていきます。 子供なら中の水を排出することで自然治癒することもありますが、成人男性だとそれだけではなかなか完治せず再発してしまいます。 痛くはなくとも陰のうが腫れてしまうと日常生活に悪影響がありますので、もし頻繁に再発するならば手術を行うことになります。 同じく陰のうが腫れてしまう精系静脈瘤は痛みを伴い、場合によっては不妊の原因にもなってしまいます。 そうなっては大変ですので発見次第すぐに手術を行うことになります。急性精巣上体炎は陰のうの痛みと発熱が起こり、とても苦しむことになります。 泌尿器科へ行き抗菌薬の点滴静注で治療しましょう。